人生30過ぎてからでしょう。

好きな本、映画、日々考えていること、気の向くままに書きます。

『あのこのあしうら写真展』

東京、東日本橋で開催された『あのこのあしうら写真展』なるものを観てきた。 東京に来て約4ヶ月、何ひとついいことなんてなかったけど、あのこのあしうらだけを集めた写真展を拝むことができる日がくるなんて、東京マジ半端ない、である。 「やばい星野源マ…

嘘みたいな一日

いつか人生のどこかで エレベーターに閉じ込められたり 雪山で遭難したり いけないことをして独房に入れられたり そんなじっと一人で寂しさを耐えなきゃいけないときのために 思い出すたびにムフフとなる 嘘みたいな一日というのが僕にはあって それは僕がNY…

女の子になれない理由

ずっと女の子になりたいって思ってたけど、本当に女の子になれた暁には、実際に何をしたいかって考えると、例えば、アーバンリサーチの服とか、MHLの服とか着て、表参道を歩くとか、麻の部屋着で、髪の毛お団子頭にして、クウネルとか読みながら、日本酒に合…

『アリーキャット』 榊英雄

普段エンタメ系の映画はあまり観ないんですが、マジ最高でした。 この映画の何が素晴らしいかなんて、そんなもん窪塚洋介さんが素晴らしいのです。 僕はすっぽりDragon Ash世代なので、降谷さんの格好良さは重々承知の助ですが、窪塚さんの隣に立たされたら…

すきになりたいひと

とっても素敵な人なのに、今はもう恋人じゃないからとか、もう私以外の別の人を好きになってるからとか、さらには子どもができて家庭があるからだとか、そんなことで、私の出会った素敵な人のことを語れないなんて、なんて悲しいことなんだ。 めちゃくちゃに…

『大空で抱きしめて』 宇多田ヒカル

今にいるけど、明日とか、夢を叶えた自分とか、そんなことばかり考えてしまう。 今にいるけど、昨日とか、いちばん好きだったあの人のこととか、そんなことばっかり考えてしまう。 たぶん、これまでの今も、これからの今も、別の時間のことばっかり考え生き…

僕の言葉

ツイッターでつぶやいたり、好きなテレビ番組を観たり、嫌いな上司に怒られたり、昼間から酒を飲んだりしながら、時間は公正に流れて行くんだけれども、僕はここがどこで、いったい何をやっているのかわからないのだ。 目の前に現れた人間に対して必要な会話…

『虹色バス』 宇多田ヒカル

三度の飯より宇多田ヒカルちゃんが好きなんだけれども、『虹色バス』という曲は、盆と正月と誕生日がいっぺんに来たような曲である。 『WILD LIFE』というライブで彼女はこの曲を最後の曲にセッティングしていて、そのライブ後に活動を休止した彼女にとって…

『ファミリー・コンポ』と私

僕の好きなマンガの一つに北条司さんの『ファミリー・コンポ』という作品があります。 ちょいとあらすじを紹介すると…… 主人公の大学生、雅彦(男)は、とある家に居候することになったんですが、その家族の夫婦は性別が逆転していて、雅彦はいろんなドタバ…

女の強かさ

妻の高校時代の友達が遊びにきて、ネイルについて熱く語ってくれたんだけれども、女子力情報に目がない私は耳をダンボにして聞いたんだけれども、女子は結局のところテンションを上げるためにネイルをするんだそうだ。 しかもその女がやるネイルは、一回一万…

社会に戻る前に

社会に戻る前に、その目的をあらためてここに書き記す。 いったん戻ってしまうと、なぜ戻ったのかを忘れてしまうことが往々にしてあるからだ。 私は優れた小説を書くために社会に戻る。 優れた小説とは、現実社会に新たな宇宙をこしらえるような小説だ。 そ…

Now, I am in Tokyo.

ハイパーメディアクリエイターだった妻の進学で、コンクリート・ジャングルTOKYOに引っ越してきて、もうすぐ一か月になります。 大人の事情で都心からずいぶん離れたアパートに越したので、全然コンジャン(コンクリート・ジャングル)感がありません。でも…

32年と6カ月生きてようやくわかったこと

32年と6カ月生きてようやくわかったことは、 僕が天才じゃなかったということです。 お恥ずかしい限りですが、32年と6カ月間、僕は自分のことを天才だと思っていました。 スラダン読んで流川になれると思ってバスケやったし、 東大に入れると思って受…

夢みる若者たちへ

『努力にまさる天才なし』 という言葉がありますが、それは真っ赤な嘘っぱちです。 みんなスタートラインは一緒、みんな一日は24時間とか言いますが、それも真っ赤な嘘です。 そんなことないよ! 人はみんな平等、夢は努力すれば必ず叶うよ! と、信じている…

すきなひと

僕には好きな人が二人いる。 村上春樹と宇多田ヒカルだ。 彼と一緒にサッカーをしたり、銭湯に行ったり、ナンパをしたことがないし、 彼女と一緒に映画をみたり、公園に行ったり、セックスをしたことがないから、 おそらく二人のことは、これからもずっと好…

世界をつなぎとめる言葉

週末、旧友に会うため、関西に行った。 一年ぶりの関西弁は、もう耳慣れない言葉に聞こえた。 日曜の朝、新快速列車に乗り込み帰路につくと、しばらくして車内アナウンスが流れた。 「お客様にお知らせいたします。○時○分、吹田駅ホーム内で人身事故があり、…

『ラ・ラ・ランド』 デイミアン・チャゼル

ミュージカルって最高なんです。 あたしゃミュージカルとチョコレートで育ったようなもんなんです。たぶん。 サウンド・オブ・ミュージック、ウエスト・サイド・ストーリー、RENT、ヘアースプレー…… ミュージカルのことを考え出したら、どれだけ死にたくなっ…

性別のことをなるべく真剣に

春めいてくると頭がポカポカして、熊みたいになるってよく言うけど、 ボクなんかは自分がメス熊なのかオス熊なのか、そこんとこが真剣に気になるわけ。 最近ニュースとかでLGBTってよく目にするようになったけど、たぶんサンドイッチのことじゃないよね。い…

『マチネの終わりに』 平野啓一郎

遅ればせながら、昨年、2016年のさるたこ文学賞は、 平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』に決定いたしました。パチパチパチ。 この作品、男女の恋愛を主題にした物語のなかで、最高到達点にいっちゃったんじゃないでしょうか。(ちなみに僕が選ぶマチネ以…

イチ子の夜

今年の私のキーワードは『勇気』ということで、先日、人生初のおかまバーに潜入してきました。以下はそのお話。 店に入ると、背丈と肩幅からくらいしか男を感じさせない可愛い店員さんに、カウンター席を案内され、結構ガラガラなのに変なおじさんと変なおじ…

SEE YOU IN TOKYO

昨年の夏頃にハイパーメディアクリエイターの妻が、今度は「アパレルデザイナーになりたい!」って言い出して、ほうほう、こいつは相当なファンキーガールだなぁと思っていたら、コンクリートジャングルTOKYOの専門学校の入試を受けてきて、パスしやがって、…

2016年最悪の夜

12月のとある夜、久しぶりに大人を怒らせた。 知り合いに紹介された飲み会に、仕事の都合で30分ほど遅れて参加したら、知らない医者の人が参加していて、その医者は本を出したり、講演会とかやったりしている結構有名な医者らしく、その場には全部で7人くら…

表現すること

先日、友人の紹介でアートイベントの打ち上げに参加した。 とある村の大きなアートイベントで、現代アーティストを村に招待し、三か月ほど滞在させ、地域住民とのワークショップや作品制作、展示を行ってもらう、いわゆる地域おこし事業のイベントだった。 …

『ミナトホテルの裏庭には』 寺地はるな

寺地さんとの出会いは、以前私が応募した文学賞の……って、 私の寺地さんに対する、サウナ室のバスマット交換くらい一方的な片思いの物語は、彼女の前作『ビオレタ』のレビューのときに書いたので、興味のある方はそちらをご覧ください↓ 『ビオレタ』 寺地は…

『何者』 朝井リョウ

三浦大輔さんが監督した映画がとても素晴らしかったので、朝井リョウさんの原作小説もすぐに読みました。 「あなた、何者?」 おそらくだれもが避けて通りたい質問じゃないでしょうか? この質問から逃れるために、みんな天気予報を確認したり、美味しいもの…

村上春樹がノーベル文学賞をとる前に

もうすぐノーベル文学賞の発表です。 この時期になると何かと話題になる春樹さん。 本好きが集まって、どの作家が好きかって話になると、なぜか名前を挙げにくい春樹さん。 スウェーデンの会議室でもそんなふうに名前を挙げづらいのかしらん。 もし賞をとっ…

青山七恵から柴崎友香、からの宇多田ヒカル

青山七恵さんの『かけら』という小説を読んでいたら、僕だってちょっとした小説が書けるんじゃないかと勘違いしてしまった。 それは青山さんの小説が、ほんとうに何なら今週末にでも経験出来そうなほんとにほんとに平凡な日常のことを書いているからだ。 む…

『君の名は。』 新海誠

※ネタバレあり 映画でも、本でも、観たり読んだりする前にレビューを必ずチェックしちゃうつまらない僕なんだけど、『君の名は。』のレビューは本当にいろんな世代の人が書いていて、それを読むだけでも楽しかった。 実際に映画館で観た『君の名は。』には、…

男と女の違いについて

男と女の違いについて考えることは、僕にとってお金を稼ぐことより重要なことであり、たぶん死ぬまでその答えは出ないし、出なくていいような気もする。 僕が知りたいのは、身体や生物学的な違いではなく、社会学的な違いでもないところにある男と女の違いだ…

本田のスルーパスからの長友のダイレクトクロスを岡崎がダイビングヘッドで決めたら一億円

9月1日から、サッカー日本代表のロシアW杯アジア最終予選が始まる。 ぜひ6大会連続の本戦出場を決めて欲しいものである。 サッカーが始まると、世界で一番優しい夫であるはずの僕が、嘘のように亭主関白になって、ハイパーメディアクリエーターである妻を怒…

恐怖のモデルカット

先日、モデルカットなるものを経験した。 街で偶然イケメン美容師に声を掛けられて、可愛いからお店のホームページの写真に使わせて欲しいということで、キラッキラにしてもらった……というわけではなく、妻の知り合いの美容師の卵がスタイリストとしてデビュ…

ことばのおはなし

言葉が好きでたまりません。 僕から言わせれば人間は言葉でできています。 新しい人と出会うときは、いつもその人が話す言葉に注目します。 学があるかないかというより、言葉の組み合わせとかバランスとかそんなのが気になります。 コミュニケーションの9…

ロックの日に

どうもさるたこです。 本日、ついに長いことかけて書いていた小説が出来上がりました。 いやー大変だった。 自宅のプリンターの前にちょこんと座って、しゃ、しゃ、しゃっと出力されていく原稿を見るのは本当に感無量です。 僕が並べた文字だけで出来上がる…

クアラルンプールなう

ゴールデンウィークに妻とマレーシアのクアラルンプールに行ってきました。 現地に住んでいる妻の友達が、マレーシア人と結婚することになり、その式に参加するための旅行です。 マレーシアに友達がいるなんてさすがうちの妻ですわ。 僕の友達なんて金沢くら…

もうすぐGW

もうすぐGW(ジョージ・ワシントンではありません)。 面白いことはねーかーってなまはげみたいにさまよい歩いているあなた。 日常は、面白いことで溢れ返っているのです。 ということで最近面白かったことを紹介。 まずは先日図書館で発見した物。 僕は生…

春の再会

昔の恋人と再会するために生きているんじゃないかと思う。 そして、再会する相手は、振られた人より、振った人との方がなおさら良い。 「男は、一度付き合った相手がずっと自分のことを好きだと勘違いしている」って勘違いしている女がいる。 男も女も次に進…

春なのに。

ここ一カ月くらいブログを更新していなかったので、さるたこ死んだんちゃうか?と思われた方もいるかもしれませんが、安心してください、生きてますよ。(なんとか安村さんのヤツをココで入れる勇気すらあります) 実は以前からゆるりと書き進めていた小説に…

『流星ひとつ』 沢木耕太郎

昨今、皆が欲しがる能力の一つとしてよく挙げられるのがコミュニケーション能力ですが、そもそもコミュニケーション能力ってなんですの? コミュ力が高い人は友達が多かったり、異性にモテたり、仕事がデキたりするって言いますが、いったいそれってどんな人…

もう一度夢をみる

よくね。もし生まれ変わったら何になりたい? とか、一億円当たったらどうする? とか、そんなやたらイェーイな質問がありますがね、 『いや、わたしは今で十分幸せですよ。だから、もし生まれ変わったとしてもまた同じような人生を生きたいですし、仮に一億…

30キロ走ると

実はマラソンが趣味なんです。はい。 隙あらば走りにいくので、洗濯物が増えて、嫁にメって言われてるんです。でもだいたいは僕が洗濯しているので、モって言い返してるんです。 年に4回くらいは大会に参加していて、今月末もフルマラソンに出るので、予行…

『五百羅漢図展』 村上隆

土曜日と日曜日、久しぶりにトキョーに行ってきました。 オリンピック招致のとき、白人のおじさんが大層勿体ぶりながら選んだ、あの「トキョー」です。 とはいっても、仕事の研修だったので、トキョーというかほとんどサイタマにある、とある大学に2日間缶…

節分の話

もうすぐ節分である。 僕が敬愛する年間行事のひとつだ。 クリスマスとか正月とか、あんなもんは正味、オコタにはまりながら、右手にスマホ、左手にミカンのぐうたら人間でも、プレゼントとか現金がノーリスクで降ってくる、悪しき行事だとも言える。 しかし…

DIYおじさんの話

職場にDIYおじさんがいる。 すでに還暦を過ぎた嘱託の職員さんで、通常業務がヒマなときは、切れた電球を取り替えたり、滑りの悪いドアの建付けを調節したりと、現役時代のヴェルディ北澤みたいにいつも忙しく職場内を動き回っている。 腰回りは、リーバ…

『ビオレタ』 寺地はるな

寺地さんとの出会いは、以前わたしが応募した文学賞の最終候補に彼女が選ばれていて、そのお名前と作品名がなんだかわたしの心をバイブレートして、なんとなく覚えていて、そしたら数カ月後、別の新人賞でなんと寺地さんが受賞していて、しかも違う作品で、…

恋愛について

先日、とある新聞の人生相談のコーナーに、 「男にふられて立ち直れない。本気の恋だった。どうしたら次に進めるだろうか」というような相談が載っていた。 相談者も、おそらくこれまでに誰かの同じ相談に乗った経験があるんじゃなかろうかと、少しだけ笑い…

センター試験について

今日と明日はセンター試験だそうです。 受験生のみんな、楽しい2日間にしてください。 この2日、頑張って結果を出せば最高に楽しい大学生活が待っている。 今までの我慢や苦労が報われる…。 そんな風にして最高に楽しい大学生活を手にした十数名の東京の学…

ケーキを食べる

昨日は奥さんの誕生日で久しぶりにケーキを食べました。 ほんとうはホールケーキをふたりで、浜辺の砂でやる棒倒しゲームみたいに、これくらい食べたろか、ほう、そうきたか、ほんならこっちはこれくらい食べたるわ、てきな感じで食べたかったんだけど、うち…

『火花』 又吉直樹

話題の作品。 遅ればせながら思ったことを書かせていただきます。 ※以降ネタバレあり たくさんの場所で既にいろいろ書かれておりますので、 僕からは二点だけ。 まずこの作品が芥川賞というのにはあまり納得がいきません。 これまでの芥川賞作品を全て読んだ…

『告白』 町田康

いやはや驚きました。 村上春樹さんの『海辺のカフカ』以来の衝撃でした。 町田康さんの『告白』 全840ページ。レンガみたいな文庫本。 どこかに素敵な純文学作家はおらんけ… と軽い気持ちでネット検索していたら、 生涯最高!…とか、 ドストエフスキーを越…

『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな

よしもとばななさんのおかけで僕は小説が好きになりました。 みんな何のために小説を読むんでしょうか? 僕の答えは簡単です。 彼女の『キッチン』という作品を読んだときに味わった、 奇跡のような感覚に再び出会いたいから。 どのシーンでそれは起こったか…