日々のこと

『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』宇多田ヒカル

宇多田ヒカルさん、以下はヒカルちゃんと呼ばせていただくが、 彼女は現代で日本国民にもっともその歌を聴かれた女性アーティストである。 あなたにとっても、クリーニング屋のおばちゃんにとっても、いい波のってる女子高校生たちにとっても、それぞれのヒ…

本音

宇多田ヒカル様のライブの日まで とにかくクソみたいな一日を繰り返す その一日が惜しい奴と チラシみたいに一日を捨てる奴 どっちが贅沢で幸せか 担任だった物理の教師の話を思い出す 朝起きて学校に行くとか会社に行くとか それこそが物理だって 何で自分…

横浜たそがれ

久しぶりに横浜に行った。 渋谷から東横線に乗ってみなとみらい駅に着いたのは16時30分くらいで、 長い長いエスカレーターに乗って地上に出るとそれはそれは空が広かった。 心地良い潮風を受けながら港町を歩くカップルや公園で遊ぶファミリー、 みんなの顔…

正社員からアルバイトに昇格しました

成功することや夢をかなえることが、人類共通のいきがいではないということをちゃんと知ったのはここ5年ほどのことです。 僕は昔から「海賊王に俺はなる」みたいなことが最強の美徳だと思っていて、夢や好奇心がない人にはあまり興味がありませんでした。 高…

『ファッションポジウム』

6月3日に東大安田講堂で開催された『ファションポジウム』というイベントに参加してきました。 「男女の垣根を越えたファッションの未来を考える」がコンセプトで、三度の飯より男女のその先のことを日々考えている私にとって、胸から乳房が出るほど興味津々…

5月のあたし

この春から妻が念願のファッション業界に勤め出すやいなや、帰りがえらく遅くなったので、平日は僕が家事を担当しているのだけれども、早起きしてピンクの可愛いエプロンを身につけ、おにぎりを握ったり、お弁当箱に卵焼きを詰めたり、会社のお昼休みには夕…

From me to you

おそらく今夜も仕事から帰ってきて 太ることを気にして控えめにご飯を食べて 少しテレビを観て、その後たくさんスマホをいじって ちょっとだけならいいかもってポテチを3分の1袋くらい食べて 風呂に入って、おざなりにストレッチして、またスマホいじって 明…

ジタバタ

先日妻さんに、結婚して4年半が経ちましたが、あなたはどこで暮らしてもお友達ができるし、お気に入りの場所を見つけるし、四季を楽しむし、朝はなかなか起きれないけど行ったらちゃんといい仕事したっていう顔して帰ってくるし、今だって、ここ東京で、ケン…

伝わる言葉

僕は病院で働いているので、今日と違う明日がいきなりやってきた人たちとよくお話をする。 なかでも脳の病気をした人たちは、言葉がうまく出せなくなっている人が多いから、そういう人たちとお話をすると、毎回泣きそうになる。 自分の思っていること、それ…

女装子歌劇団

新宿で女装子歌劇団の舞台を観てきました。 年明け一発目のブログで女装子歌劇団のことを書けるなんて今年はいい年になりそうです。 女装子歌劇団は『女の子クラブ』を運営する、くりこさんが立ち上げた30名の女装子からなるミュージカル劇団です。 歌劇団と…

『魔法にかけられて』

先日池袋の乙女ロードにある『魔法にかけられて』というお店に潜入してきました。 そもそも乙女ロードとは何ぞや。 乙女ロードは、女性向けのコミックスや関連商品を集めたお店、秋葉原でいうところのメイド喫茶の女子版「執事喫茶」等が軒を連ねる、まさに…

スキじゃない

あなたにちゃんとスキって言えなかったのは それこそが僕のいいところで あとはぜんぶ悪いところで SNSを見るぶんには今のあなたはたぶん幸せだろうから あなたがまちがいなく読まないこのブログで その安心感から あなたへの気持ちをいまさら書くのです あ…

『女の子クラブ』

今週は新宿二丁目にある『女の子クラブ』に潜入してきました。 こんなふうに如何わしい催しやお店の潜入を続けていれば、潜入キャラが定着して、潜入捜査官と呼ばれ始めて、いつか西島秀俊さんとか伊藤英明さんみたいな素敵なバディができればいいなと思って…

嘘みたいな一日

いつか人生のどこかで エレベーターに閉じ込められたり 雪山で遭難したり いけないことをして独房に入れられたり そんなじっと一人で寂しさを耐えなきゃいけないときのために 思い出すたびにムフフとなる 嘘みたいな一日というのが僕にはあって それは僕がNY…

『大空で抱きしめて』 宇多田ヒカル

今にいるけど、明日とか、夢を叶えた自分とか、そんなことばかり考えてしまう。 今にいるけど、昨日とか、いちばん好きだったあの人のこととか、そんなことばっかり考えてしまう。 たぶん、これまでの今も、これからの今も、別の時間のことばっかり考え生き…

女の強かさ

妻の高校時代の友達が遊びにきて、ネイルについて熱く語ってくれたんだけれども、女子力情報に目がない私は耳をダンボにして聞いたんだけれども、女子は結局のところテンションを上げるためにネイルをするんだそうだ。 しかもその女がやるネイルは、一回一万…

社会に戻る前に

社会に戻る前に、その目的をあらためてここに書き記す。 いったん戻ってしまうと、なぜ戻ったのかを忘れてしまうことが往々にしてあるからだ。 私は優れた小説を書くために社会に戻る。 優れた小説とは、現実社会に新たな宇宙をこしらえるような小説だ。 そ…

Now, I am in Tokyo.

ハイパーメディアクリエイターだった妻の進学で、コンクリート・ジャングルTOKYOに引っ越してきて、もうすぐ一か月になります。 大人の事情で都心からずいぶん離れたアパートに越したので、全然コンジャン(コンクリート・ジャングル)感がありません。でも…

32年と6カ月生きてようやくわかったこと

32年と6カ月生きてようやくわかったことは、 僕が天才じゃなかったということです。 お恥ずかしい限りですが、32年と6カ月間、僕は自分のことを天才だと思っていました。 スラダン読んで流川になれると思ってバスケやったし、 東大に入れると思って受…

夢みる若者たちへ

『努力にまさる天才なし』 という言葉がありますが、それは真っ赤な嘘っぱちです。 みんなスタートラインは一緒、みんな一日は24時間とか言いますが、それも真っ赤な嘘です。 そんなことないよ! 人はみんな平等、夢は努力すれば必ず叶うよ! と、信じている…

すきなひと

僕には好きな人が二人いる。 村上春樹と宇多田ヒカルだ。 彼と一緒にサッカーをしたり、銭湯に行ったり、ナンパをしたことがないし、 彼女と一緒に映画をみたり、公園に行ったり、セックスをしたことがないから、 おそらく二人のことは、これからもずっと好…

世界をつなぎとめる言葉

週末、旧友に会うため、関西に行った。 一年ぶりの関西弁は、もう耳慣れない言葉に聞こえた。 日曜の朝、新快速列車に乗り込み帰路につくと、しばらくして車内アナウンスが流れた。 「お客様にお知らせいたします。○時○分、吹田駅ホーム内で人身事故があり、…

性別のことをなるべく真剣に

春めいてくると頭がポカポカして、熊みたいになるってよく言うけど、 ボクなんかは自分がメス熊なのかオス熊なのか、そこんとこが真剣に気になるわけ。 最近ニュースとかでLGBTってよく目にするようになったけど、たぶんサンドイッチのことじゃないよね。い…

イチ子の夜

今年の私のキーワードは『勇気』ということで、先日、人生初のおかまバーに潜入してきました。以下はそのお話。 店に入ると、背丈と肩幅からくらいしか男を感じさせない可愛い店員さんに、カウンター席を案内され、結構ガラガラなのに変なおじさんと変なおじ…

SEE YOU IN TOKYO

昨年の夏頃にハイパーメディアクリエイターの妻が、今度は「アパレルデザイナーになりたい!」って言い出して、ほうほう、こいつは相当なファンキーガールだなぁと思っていたら、コンクリートジャングルTOKYOの専門学校の入試を受けてきて、パスしやがって、…

2016年最悪の夜

12月のとある夜、久しぶりに大人を怒らせた。 知り合いに紹介された飲み会に、仕事の都合で30分ほど遅れて参加したら、知らない医者の人が参加していて、その医者は本を出したり、講演会とかやったりしている結構有名な医者らしく、その場には全部で7人くら…

表現すること

先日、友人の紹介でアートイベントの打ち上げに参加した。 とある村の大きなアートイベントで、現代アーティストを村に招待し、三か月ほど滞在させ、地域住民とのワークショップや作品制作、展示を行ってもらう、いわゆる地域おこし事業のイベントだった。 …

村上春樹がノーベル文学賞をとる前に

もうすぐノーベル文学賞の発表です。 この時期になると何かと話題になる春樹さん。 本好きが集まって、どの作家が好きかって話になると、なぜか名前を挙げにくい春樹さん。 スウェーデンの会議室でもそんなふうに名前を挙げづらいのかしらん。 もし賞をとっ…

青山七恵から柴崎友香、からの宇多田ヒカル

青山七恵さんの『かけら』という小説を読んでいたら、僕だってちょっとした小説が書けるんじゃないかと勘違いしてしまった。 それは青山さんの小説が、ほんとうに何なら今週末にでも経験出来そうなほんとにほんとに平凡な日常のことを書いているからだ。 む…

本田のスルーパスからの長友のダイレクトクロスを岡崎がダイビングヘッドで決めたら一億円

9月1日から、サッカー日本代表のロシアW杯アジア最終予選が始まる。 ぜひ6大会連続の本戦出場を決めて欲しいものである。 サッカーが始まると、世界で一番優しい夫であるはずの僕が、嘘のように亭主関白になって、ハイパーメディアクリエーターである妻を怒…