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人生30過ぎてからでしょう。

好きな本、映画、日々考えていること、気の向くままに書きます。

本のこと

『マチネの終わりに』 平野啓一郎

遅ればせながら、昨年、2016年のさるたこ文学賞は、 平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』に決定いたしました。パチパチパチ。 この作品、男女の恋愛を主題にした物語のなかで、最高到達点にいっちゃったんじゃないでしょうか。(ちなみに僕が選ぶマチネ以…

『ミナトホテルの裏庭には』 寺地はるな

寺地さんとの出会いは、以前私が応募した文学賞の……って、 私の寺地さんに対する、サウナ室のバスマット交換くらい一方的な片思いの物語は、彼女の前作『ビオレタ』のレビューのときに書いたので、興味のある方はそちらをご覧ください↓ 『ビオレタ』 寺地は…

『何者』 朝井リョウ

三浦大輔さんが監督した映画がとても素晴らしかったので、朝井リョウさんの原作小説もすぐに読みました。 「あなた、何者?」 おそらくだれもが避けて通りたい質問じゃないでしょうか? この質問から逃れるために、みんな天気予報を確認したり、美味しいもの…

『流星ひとつ』 沢木耕太郎

昨今、皆が欲しがる能力の一つとしてよく挙げられるのがコミュニケーション能力ですが、そもそもコミュニケーション能力ってなんですの? コミュ力が高い人は友達が多かったり、異性にモテたり、仕事がデキたりするって言いますが、いったいそれってどんな人…

『ビオレタ』 寺地はるな

寺地さんとの出会いは、以前わたしが応募した文学賞の最終候補に彼女が選ばれていて、そのお名前と作品名がなんだかわたしの心をバイブレートして、なんとなく覚えていて、そしたら数カ月後、別の新人賞でなんと寺地さんが受賞していて、しかも違う作品で、…

『火花』 又吉直樹

話題の作品。 遅ればせながら思ったことを書かせていただきます。 ※以降ネタバレあり たくさんの場所で既にいろいろ書かれておりますので、 僕からは二点だけ。 まずこの作品が芥川賞というのにはあまり納得がいきません。 これまでの芥川賞作品を全て読んだ…

『告白』 町田康

いやはや驚きました。 村上春樹さんの『海辺のカフカ』以来の衝撃でした。 町田康さんの『告白』 全840ページ。レンガみたいな文庫本。 どこかに素敵な純文学作家はおらんけ… と軽い気持ちでネット検索していたら、 生涯最高!…とか、 ドストエフスキーを越…

『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな

よしもとばななさんのおかけで僕は小説が好きになりました。 みんな何のために小説を読むんでしょうか? 僕の答えは簡単です。 彼女の『キッチン』という作品を読んだときに味わった、 奇跡のような感覚に再び出会いたいから。 どのシーンでそれは起こったか…

『紙をつなげ!彼らが本の紙を造っている』 佐々涼子

久しぶりに小説じゃない本を読みました。 この本はたぶん新聞の書評欄で見つけました。 ちなみに僕は毎朝30分くらいかけて地方紙を読みます。 大人になったら新聞を取る。小さい頃からの夢でした。 夢を叶えて気が付いたことは、大人になっても新聞は大き…

『竜馬がゆく』 司馬遼太郎

30過ぎてから『竜馬がゆく』を読み始めた、さるたこです。 全巻読了してから記事を書くつもりでしたが、それでは一向にブログが更新されないことに気が付きましたので、とりあえず一度記事を書かせていただきます。 全8巻あります。現在は2巻まで読了済…

『舞台』 西加奈子

西加奈子さんの作品とは最近出会いました。 以前映画で『きいろいぞう』を観てしまって、何だか小説には手を出せずにいました。 しかし今回『サラバ』で直木賞を受賞されたので、読んでみようかなぁと思ったんですが、どうせ読むならデビュー作からだー!と…

『昭和歌謡大全集』 村上龍

またも村上龍さんです。 まとめ買いしちゃったのでしょうがないんです。 『昭和歌謡大全集』すごいタイトルですね。純文学?小説のタイトルとはとても思えません。 ※以下ネタバレ注意 この作品は、同じ龍さんの『半島を出よ』と共通のキャラクターが出てくる…

『イン ザ・ミソスープ』 村上龍

村上龍さんの『イン ザ・ミソスープ』読み終わりました。※ここからネタバレ注意前回の中村さんに引き続きかなり重い内容でした笑いちおう断っておきますが、僕は決してノワール小説好きというわけではありません。中村さんの前は、川上未映子さんの『すべて…

『王国』 中村文則

今年は本をたくさん読もうと思って、読書マラソンという表を勝手に作って書斎の壁に貼り付けて、読んだ本を書き並べております。 今日は中村文則さんの『王国』を読み終わりました。 ※この先ネタバレ注意 中村さんの作品はこれで5冊目くらいかな。 初めて読…