ケーキを食べる

 

昨日は奥さんの誕生日で久しぶりにケーキを食べました。

 

ほんとうはホールケーキをふたりで、浜辺の砂でやる棒倒しゲームみたいに、これくらい食べたろか、ほう、そうきたか、ほんならこっちはこれくらい食べたるわ、てきな感じで食べたかったんだけど、うちの奥さんは少し前に流行ったハイパーメディアクリエーターみたいな仕事をやってはるので、一日中マックの前に座っていて(ハンバーガーのやつあらへんよ)、ろくすっぽ運動しない上、最近はお腹の肉を、フェイスブックくらい気にするので、単品のパンチの効いたやつをふたつ丁寧に食べようということになり、食べたのは、

ピスタチーオ・ショコラと

ムース・フランボワーズってやつ。

 

僕は普段から甘党なので、チョコとかかりんとうとか隙あらばボリボリやっているんだけど、ケーキはものすごく久しぶりだったので、まずはピスタチーオさんをちっこいフォークでそおっと取って、ひげがぽつぽつしてきた口に放り込んだときには、嫁に思わず「なる、うちは、パテシエールになる」と言ってしまいました。

 

ケーキっていうやつはなんて美味しくて、幸せな気持ちにさせるんでしょうか。

そして、食べた瞬間に、そういえば、少し前にあんなに『まれ』にハマっていて、ケーキや甘酸っぱい恋とかにカラカラ飢えていた自分を、いまさらになって思い出したことにびっくりぽんでした。

 

正味500円くらいでこんなにも人を幸せにするもんが他にありますかい? 一瞬ですよ。舌の上に乗せた瞬間、生まれてきて良かった!!って言いながらおこたごと宇宙まで吹き飛んだ感じですよ。

いやーケーキってほんとうビヨンドディスクリプション。

そしてパティシエちゅうやつはほんまに名誉ある仕事やなと思いました。