人生30過ぎてからでしょう。

好きな本、映画、日々考えていること、気の向くままに書きます。

『大空で抱きしめて』 宇多田ヒカル

 

今にいるけど、明日とか、夢を叶えた自分とか、そんなことばかり考えてしまう。

 

今にいるけど、昨日とか、いちばん好きだったあの人のこととか、そんなことばっかり考えてしまう。

 

たぶん、これまでの今も、これからの今も、別の時間のことばっかり考え生きているんだろうと思う。

 

だったら、高校生の僕も、社会人になった僕も、結婚した僕も、親になった僕も、ぜんぶ曖昧で、ぜんぶ違う。

 

からだは今にいるのは間違いないんだけど、僕はほんとうはどこにいるんだろう。

 

ここにいるよ。

大丈夫、ちゃんとここにいるよ。

 

そんなふうにだれかに言ってもらえないと、ずっとずっと雲の中のままだ。

 

ここからだと、だれのことも触れられないし、だれのことも傷つけられない。

 

傷ついたり、裏切られないと、ここがどこで、僕がだれだかわからないんだ。

 

だれか、雲をはらって、僕を見つけて、大空で抱きしめて。