From me to you
おそらく今夜も仕事から帰ってきて
太ることを気にして控えめにご飯を食べて
少しテレビを観て、その後たくさんスマホをいじって
ちょっとだけならいいかもってポテチを3分の1袋くらい食べて
風呂に入って、おざなりにストレッチして、またスマホいじって
明日のことを考えて、その日が明ける前にちゃんと寝る、そんなあなた
あなたはたぶん、僕が女の子として生まれた命の僕で
僕は真剣に、2018年のこの現実にあなたが存在していると信じているの
僕はあなたに会いたいし、おそらくあなたも僕に会いたいと思っているんだろなって感じている
あなたともし出会えたら、僕はポジティブな意味合いで、この男で生まれてしまった人生に見切りをつけることができるだろうし、あなたも男で生まれた僕がなんとか生きながらえていることを知って、いくらかリラックスした気分で今後の人生を送れるかもしれない
あなたが好きな仕事をしているとか、結婚をしているとか、子どもがいるだとか、ぶっちゃけそんなことはどうだってよくて
あなたが毎朝、仕事に行く前に、鏡の前に立って、今日も私キレイだなって思えているかどうかが僕にとっては一番重要なの
僕はこの30年以上生きた人生のなかで、ポップティーンとかミーナとかリーとかベリィーとかを読みながらこんな服を着てみたいとか、こんな化粧をしてみたいとかずっと考えてきたわけ
だから女で生まれたあなたが、できれば女の子を相当楽しんでいてもらいたいわけなのよ
僕はもう、この人生では、どうしたって僕が求めるような女性には、悲しいけど絶対なれやしないんだから
だからもし神様が許してくれるなら、この世界のどこかにいるはずの、あなたに会いたいな