言葉に逃げよる
夜にも
眠れない夜があったり
飲み過ぎてふらっふらな夜があったり
星が美しい夜があったりするように
障害者にも
瞳しか動かせない障害者も
車椅子でパチンコばっかり行ってる障害者も
全盲でスケベな障害者もいる
そんなふうにオカマにも
オカンの鏡で化粧して 朝立ちするたびに死にたくなってたオカマもいれば
文化祭の企画で女装に目覚めたオカマもいれば
嫁の下着こっそり履いてみたするオカマもいる
障害者とかオカマとか社会人とか日本人とか
なんでもいいんだけど
そういう言葉に 逃げんなよ
そんな言葉のなかには 信じられないほどの細かいレイヤーがあって
それこそがいちばん面白いのに
みんな言葉に逃げよる
もっと自分に 昔みたいに 親に心配されるくらい向き合おうや
たぶんそれだけだよ
生きてて 本気でやる価値あることって