人生30過ぎてからでしょう。

好きな本、映画、日々考えていること、気の向くままに書きます。

at Blackpool

 

広い広い砂浜の上に立っている

カモメの鳴き声

風と波の音

自然はとても騒がしい

 

小さな女の子が金色の髪を揺らしながら駆けてくる

すぐそばでしゃがみ込んで貝殻を熱心に探し始める

大きな白いカモメが舞い降りてきて 女の子の邪魔をする

 

カモメの真似をして手を広げてみる

大きく大きく広げてみる

目をつむり 鳥になったつもりで 風に身を任せてみる

ゴォーと鳴く海も カモメが舞う空も 光り輝く砂浜も 僕の周りをぐるぐると回って 一つに重なる

でも僕はどこかに立ち止まったままでいて

まだ飛べていない

風も光も 条件は整っているはずなのに

僕の足はそこから離れない

 

「さて君はどうやって飛ぶ?」

 

カモメの声が聞こえた

 

「僕はこの翼で飛ぶ」

 

目を開くと カモメは はるか彼方へ 海へ 空へ

速度を上げて ぐんぐん飛んで行った 

 

砂浜は僕の足の形にへこんでいる

女の子は次の遊びを見つけ すでにいなくなっている

 

さて君はどうやって飛ぶ?

 

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