子どもについて
35歳になりました。
34歳はたくさんがんばりました。
ヒゲ脱毛始めたし、料理始めたし、海外旅行したし、転職もしたし、ヒゲ脱毛始めたし。
35歳はもっとがんばろうと思います。
35歳になったので、子どものことを書こうと思います。
僕は子どもが大好きだけど、自分の子どもは欲しいと思いませんでした。
なぜかというと今の社会があんまりおもしろくないからです。
子どもはマジでゼロからスタートするので、つまらない社会に呼ばれたら一秒ごとにつまらない人間になっていくと思います。
でも社会の入れ物である地球は最高に好きです。
花とか山とか星とか女の人とか、本当に美しい。
単純にそれを見せてあげるだけ、子どもに地球短期留学をさせるくらいなら、こちらに呼び込んでもいい気がしますが、自分の命の後も生きるであろう命をこの時代に呼び込む覚悟は僕には持てませんでした。
それでも女の人にとって、自分のお腹に命を呼び込み、産み育てることは、男の僕には絶対にできない、人間の、生物の、最高におもしろい行動であるとするなら、そして自分の最高のパートナーがそれを望むなら、叶えてあげたいと思ってしまいます。
それでもし自分たちの子どもがこちらに来てしまったら、そりゃもう覚悟を決めて、自分たちが最高におもしろい人間になり、周りにもおもしろい人間を集め、つまらない人間を極力遠ざけ、美しい地球を存分に楽しむ方法を身につけてもらうしかありません。
こんなふうに書くと男の僕は子ども誕生について夢も希望もないように感じますが、
もし女の子が生まれたら、その子に自分を重ね、念願の女として生きる想像ができるかもしれないと思ったりもします。
それじゃもし男の子が生まれたら……それはまたそれでもっと地球を好きになると思います。