『ラ・ラ・ランド』 デイミアン・チャゼル
ミュージカルって最高なんです。
あたしゃミュージカルとチョコレートで育ったようなもんなんです。たぶん。
サウンド・オブ・ミュージック、ウエスト・サイド・ストーリー、RENT、ヘアースプレー……
ミュージカルのことを考え出したら、どれだけ死にたくなっても、もう一日、生きられます。
大学生のとき、スタバでバイトしながら、キャラメルマキアート1000杯くらい作って、NYに留学したのも、ブロードウェイでミュージカルが見たかったから。
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスですよそんなもん。
そんなあたしが観た『ラ・ラ・ランド』
最高ですよ。そんなもん。
ミュージカルがキライな人は、なんでいきなり歌うの? なんで踊るの? ってよく言いますが、
人間なんて、必死で働いて、飯食うのは、歌って、踊るためなんですよ、ほんとに。
全ての言葉、全ての物語は、アンタのもんじゃない。
歌と踊りだけが、アンタのもんなんです。
生まれたばっかりのちびっこも、死ぬ間際のおっさん、おばさんも、歌って、踊っているときが、いちばん楽しいんです。
だから、ミュージカルは最高なんです。
『ラ・ラ・ランド』のあらすじとか、素晴らしい所とか、そんなもん自分で観てください。
僕が伝えたいのは、これを作った監督が、32歳ってこと!!
監督と同い年のボクは、この作品を観ながら、泣きながら、まだ夢見ていいんだよね、まだ夢見ていいんだよね、って心のなかで、何度も何度も、確認しました。
ミュージカルって、つまるところ、『夢』そのものなんです。
デイミアン・チャゼルさん、本当に素晴らしかった。ありがとう。
あたしゃまだまだ夢見るよ。