人生30過ぎてからでしょう。

好きな本、映画、日々考えていること、気の向くままに書きます。

夢みる若者たちへ

 

『努力にまさる天才なし』

という言葉がありますが、それは真っ赤な嘘っぱちです。

 

みんなスタートラインは一緒、みんな一日は24時間とか言いますが、それも真っ赤な嘘です。

 

そんなことないよ!

人はみんな平等、夢は努力すれば必ず叶うよ! 

と、信じているあなた……

 

あなたは『障害者』と呼ばれる人たちを知っていますか?

私は仕事で障害者と生活しているので、彼、彼女たちのことを一般の人よりも理解しているつもりなのですが、彼、彼女たちは、この日本という社会で生きる上で、本当に苦労しているのです。

 

例えば、あなたが、くそ暑い日に、ペットボトルの水を欲しがってスーパーに行ったとします。

『健常者』と呼ばれるあなたは、3分もあれば、入店して、棚からペットボトルを取って、レジに持って行って、会計を済ませて、喉を潤すことが出来ますが、車椅子で生活している人だったらどうでしょう? くそ暑い日に喉を潤すまでに、どれだけのハードルを乗り越えなければならないでしょうか?

 

みんな平等に24時間与えられているといいますが、世の中には服を着るのに1時間以上かかる人が実際にいるんです。

もちろん時間はお金で買えますが、障害者は、まず自力でお金を稼ぐことが難しいんです。

(国から与えられているお金だけでは、障害者は、健常者には勝てないんです。私はここで人間の幸福の話をしているわけではありません。現在の日本という社会で生きていく現実の話をしています)

 

つまり、『障害者』と呼ばれる人たちは本当に苦労しているんです。

そして、その人たちは、自分からその運命を選んだわけでもなく、生まれながらにして、その人生を強いられることになるんです(後天的に障害を持った人を別にして)

 

 

それでは、その逆もあることを、なぜ想像できないでしょうか?

 

生まれながらに障害を持つ人もいれば、圧倒的な才能を持つ人も、いるに決まってるじゃないですか。

(障害と才能というのは、私はほぼ同義語だと思っています。生まれたその社会、時代において、それは障害にも、才能にもなり得るのだと私は思います)

 

知的障害があって一生唸り声だけをあげて暮らす人が生まれるのであれば、天使みたいな声で一生歌を歌い続ける人が生まれてあたりまえなんです。

 

たとえば、宇多田ヒカルとか、松本人志とか、村上春樹とか、そんな天才に、凡人の一生、80年くらいの努力で勝てると思ったら大間違いなんです。

 

でも、それでも、

そんな現実を理解して、

その上で、若者には、夢をみて欲しい。

 

天才にはできなくて、凡人にできる表現方法は、もがき、そして苦しむ姿だけなんだと思います。