令和と男と女
とにかく好きな格好をしたい。
田中美保ちゃんみたいなボブスタイルで、いい匂いがするツヤツヤの髪。
白くてプルプルとした触れたくなるような肌。
マーガレットハウエルの服。
カンペールの靴。
イルビゾンテの鞄。
男の僕がやったら女装かしら。
でも女の子になりたいんじゃなくて好きな格好をしたいだけなのだ。
男は青、女はピンク。
男は外で稼ぐ、女は家を守る。
男は出世する、女は子どもを産む。
男は重い物を持つ、女は食事を取り分ける。
男は黙る、女は喋る。
男が決める、女が許す。
そんなそんな他人の為の男と女の時代はとっくに終わっている。
令和の新時代、男と女の境界線はもっと曖昧になる。
ほっといたら誰も自発的に恋愛なんかしなくなって、恋愛の仕方を学校の授業で教えるとかそんな時代。
それでも生物学的な男と女の差異はなくならないし、いずれにせよ人類は子孫繁栄を最優先事項にするだろから、令和の時代の男と女の関係がどうなるか楽しみで仕方がない。
ジェンダーレス、ジェンダーフリー、LGBTQ、どれもしっくりこない。
言葉にしてしまうと、本当にもったいない。
令和の時代の男と女を、虚構と現実の両方で楽しもうと思います。