東京マラソン2020 エリートレースのみ開催について

 

 僕が参加を予定していた3月1日行われる東京マラソン2020が、国内におけるウイルス感染拡大予防のため、エリートレースのみの開催となったことについて、ツイッターでいろいろ物申したのですが、ツイッターではうまく伝わらなかった部分もあったため、このブログでも再度物申したいと思います。

 

 まず始めに僕の自己紹介ですが、2013年の京都マラソンから本格的に市民マラソンレースに参加し始め、これまでに15以上のフルマラソンハーフマラソンの大会に参加している市民ランナーで、フルマラソンの自己ベストは3時間23分です。

 今回の東京マラソン財団のエリートレースのみ開催するという決定について、僕は二つ納得がいかないところがあります。

一つ目はなぜ完全中止ではないのかという点。

そもそも大会の規模を大幅に縮小しようという決断に至った理由は、国内におけるウイルス感染拡大予防のためのはずです。エリートランナーが走れば沿道に観客が集まることは必至、またこの時期にレースを行うことでエリートランナー自身の感染の可能性も高まります。東京マラソン財団の決定は、アスリートファーストではなくオリンピックファーストだと感じます。直ちに大会の完全中止、それが無理な場合は、沿道応援自粛の呼び掛け、テレビ中継の中止を行うべきだと思います。これがサッカーの試合であれば無観客試合などの措置が取れますがマラソンレースではどれだけ沿道応援の自粛を呼びかけても限界があると思います。テレビ中継は絶対中止。

はたして参加する200人のエリートランナーたちはこんな環境下のなかでも走りたいのでしょうか。アスリートファーストというのなら200人のランナーに対して参加の意思があるのかヒアリングを行った上で大会の実施を決定すべきだったと思います。

今大会は完全中止にして、ウイルス拡大が収束した後に、残り一枠を争うMGCのような選考会をもう一度行う、それが難しいのであれば前回のMGCの結果のみでオリンピック代表を決めるべきだと思います。

それでもどうしても3月1日行いたいのであれば、いっそ都内数か所のスポーツジムを借り切って、200人同時にランニングマシーンで42キロ走るのはいかがでしょうか。

 

二つ目に納得がいかない点は、大会が中止にならないのに僕が16,200円(参加料)を支払うことです。

これをツイッターでつぶやいた際、「ざまあみろ」とか、「たかが16,000円じゃん、お前相当貧乏なの?」とかたくさん返信をいただきましたが、一番多かったのは、「規約ちゃんと読めよ」というコメントでした。

返金について明記されているエントリー規約13条を熟読しましたが、大会が中止になった場合の返金の措置についてしか書かれていません。そこで電話で問い合わせをしたところ、そもそもの募集要項に基本的に参加料の返金はないと明記されており、エントリー規約13条に該当する大会中止の場合のみ返金があるという返答がありました。こうやって書いていてもよくわかりません笑

しかしここで僕が本当に言いたいことは、たくさんのレースを経験している市民ランナーにとって災害等で大会が中止になり、参加料の返金がないことは全然あるあるのことで、僕が憤っているのは大会は開催されるが、僕は走れない、なのに参加料を支払うという鬼のような仕打ちのことです。

2017年、参加を予定していた横浜マラソンが台風の影響で中止になりました。もちろん参加料は返金なし。当日の朝、窓から外を見ると小雨で、風もそんなに強くありませんでした。全然走れるやん。これまでもっとヤバい天候で走った大会いくらでもあるやんと思いながらもあきらめきれたのは大会そのものがないから。

しかし今回は来る3月1日に僕が走るはずだった大会が、規模を大幅に縮小した上でですが開催されます。このままいけばおそらくテレビ中継もされるでしょう。仕事も既に休みを取っています。暇です。当日僕はついテレビをつけてしまうでしょう。マラソン好きだから。どんなテンションでその中継を観ればよいのでしょうか。あっあの12キロ地点っていう看板に僕の16,200円が使われたのかしらん?とかそんな感じでしょうか。

いやいやこれがMGCみたいな選考大会ならなにも文句言いませんよ。でもこれは自分が参加するはずだった国内最大級の市民マラソン大会の話ですよ。

以下大会のテーマ(抜粋)

「健康のために走るという人もいれば、愛する人のために走るという人もいる。また自分の記録や限界をどれだけ超えられるかを楽しみに走る人や東京を楽しむ人もいる。そして、走る人を支える人と、応援する人がいる。『走ること』をいろんな形で楽しむ人たちがこの東京マラソンという場に集ってきます。Show Your Story」

いやいやこのままやったらオリンピックのための人しかいませんやん。

 

エリートしか走らなくていいって軽く差別された上で参加料だけ取られるってどんな仕打ちですか。

 今回の決定、一体誰が笑顔になるんですか。まぁ誰かが笑っているんでしょうね。

 こんだけ言うてても来年また16,200円くらい払って走るんでしょうね。

だって走るの大好きですもん。