シンコロ

非日常がテレビで流れていると
もっとひどくなっちゃえ
こんな世界変わっちゃえとか
勝手な妄想をしてしまう自分がいる
だって他人事だから

でもこのコロナは
全然他人事じゃなくて
あれだってこれだって中止になったし
大切な人とも離れることになったし

星野源をみて
自分にはなにができるだろうかとか考えてみるけど
星野源も みんなも 好きなことを
好きなことがわからない人は誰かに言われたことを
とにかく必死でやっているわけで
背伸びする必要なんて全然なくて
目の前のことをひたすら丁寧にやるだけで

やることが突然なくなった人
体調が悪くなってやれなくなった人
そんな人はとにかく生きのびることが仕事なわけで
みんなみんなとにかく飯食って笑って寝れればその日はオールOKなわけで
結局はその積み重ねがいつだって人生なわけで

それでも今回しっかりわかったことは
やっぱり一人じゃ生きられないってこと
一人じゃお金稼げないし
一人じゃ肌寒いし
一人じゃ笑えない
好きな人 普通な人 微妙な人 嫌いな人
全部がいて社会

テレビも映画も本もネットも全部大好きだけど
コロナのおかげで
やっぱり人に触れたいって真剣に思った

でも触れられないから
触れたら密だから
今は想像する
コロナがどっか遠くに行くまで
とにかく想像する
大切な人 大好きな人と触れ合っている時間を詳細に想像する

それぞれの想像力とコロナとの戦いがつづいていく